植物と園芸

菜園におすすめのマルチ材と選び方

わら、細かくした落ち葉、堆肥、刈り草、ウッドチップ、マルチフィルムを比較。雑草を抑えて土の水分を保つ使い方と、避けたい失敗を解説します。

菜園に最適なマルチ材は、育てる作物、季節、地温、雑草の多さ、清潔な材料を入手できるかどうかによって変わります。家庭菜園では、わら、細かくした落ち葉、堆肥、刈り草、健全な植物の残さなどが特に使いやすい材料です。

マルチには、土を守り、水分を保ち、雑草を減らし、収穫物を汚れにくくする役割があります。その一方で、害虫や病気、窒素不足などの問題を招かない使い方が大切です。

土づくりについては、堆肥と家畜ふん、どちらがよい?もご覧ください。

最終更新日:2026年6月6日。

まず押さえたいポイント

多くの菜園では、わら、細かくした落ち葉、堆肥、または除草剤を使っていない芝生の刈り草を薄く敷く方法が適しています。ウッドチップは主に通路や、十分に根づいた多年生作物の周囲に使いましょう。暖かい時期に育てる作物で、有機物の補給よりも地温の上昇や雑草の抑制を優先したい場合には、マルチフィルムが向いています。

菜園に適したマルチ材

材料 向いている用途 注意点
わら トマト、ピーマン、カボチャ類、通路 品質が悪いと雑草の種が混じることがある
細かくした落ち葉 畝や冬越し中の土の保護 葉をそのまま敷くと固まりやすい
堆肥 土の表面への施用、苗を育てる畝 使いすぎによる養分の蓄積
刈り草 根づいた株の周囲に薄く敷く 固まりやすさ、除草剤の残留
ウッドチップ 通路、多年生作物 一年生野菜の根が伸びる土に混ぜ込まない
マルチフィルム 暖かい時期の作物 撤去が必要で、有機物は補給できない
紙・段ボール 通路の雑草を覆って抑える 重しで固定し、上から別の材料で覆う

わら

わらは、菜園で幅広く使えるマルチ材の一つです。果実を汚れにくくし、土の水分変動を和らげ、植えつけの際には簡単によけられます。

次の作物の周囲に使えます。

  • トマト
  • ピーマン
  • キュウリ
  • カボチャやズッキーニ
  • イチゴ
  • ジャガイモ

できれば干し草ではなく、わらを購入しましょう。干し草には、雑草の種がより多く含まれることがあります。

細かくした落ち葉

落ち葉は無料で手に入り、軽く、土づくりにも役立つ優れた材料です。水をはじくような密な層にならないよう、使う前に細かくしておきましょう。

落ち葉は、次のように使えます。

  • 秋に、作物のない畝を覆う
  • 根づいた株の周囲に敷く
  • 通路に敷く
  • 堆肥の材料にする

堆肥

堆肥は薄いマルチとしても、土壌改良材としても使えます。きめが細かいため、特に苗の周囲に使いやすい材料です。

土壌検査をせずに、毎年厚く敷くのは避けましょう。原料によっては、使いすぎるとリン、カリウム、塩類が蓄積したり、pHが上がったりします。

刈り草

刈り草は、次の条件を満たしていれば利用できます。

  • 芝生に残効性の高い除草剤を使っていない
  • 乾いているか、薄く敷く
  • 層が固まったり、悪臭が出たりしていない
  • 種のついた穂が混じっていない

薄く敷き、乾いてから次の層を足してください。

ウッドチップ

ウッドチップは通路や多年生植物のある場所に適していますが、一年生野菜の畝に混ぜ込む使い方にはあまり向きません。十分に根づいた株の周囲で、土の表面に敷く分には通常問題ありません。新しい木材を土に混ぜると、分解の過程で窒素が一時的に微生物に取り込まれ、植物が利用しにくくなることがあります。

木質マルチの比較は、シダーマルチと広葉樹マルチの違いをご覧ください。

マルチを敷く時期

春先に土がまだ冷たい場合は、地温が上がってから、暖かさを好む作物の周囲に有機物のマルチを厚く敷きましょう。早すぎると、トマトやピーマンの生育が遅れることがあります。

暑い時期のマルチには、次の効果が期待できます。

  • 蒸発を減らす
  • 土の表面が硬く固まるのを防ぐ
  • 水分変動を和らげ、尻腐れ症のリスクを減らす
  • 土の中の生き物を守る

よくある質問

菜園のマルチはどれくらいの厚さにすればよいですか?

細かい材料は約2.5〜7.5cm、粗い材料は約5〜10cmを目安にし、茎に直接触れないように敷きます。

マルチでナメクジが増えることはありますか?

はい。湿ったマルチはナメクジの隠れ場所になります。被害を受けやすい苗の近くでは薄く敷き、食害が見られたら夜間に確認しましょう。

レイズドベッドにもマルチは必要ですか?

はい。レイズドベッドは乾きやすいため、マルチが水分を保ち、土の構造を守るのに役立ちます。

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参考資料

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