温室にカビが出るのは、たいてい湿度が高すぎる、植物の表面が長時間ぬれている、枯れた植物片が放置されている、空気の流れが弱いといった理由からです。何かを散布するだけでは解決しません。カビや糸状菌による病気が広がる環境そのものを変える必要があります。
温室は熱と湿気を閉じ込めます。これは植物に役立つ一方、閉め切って湿ったままにすると、灰色かび病、藻、うどんこ病、腐敗にも好都合な環境になります。
カビにつながる換気の問題は、温室の換気でよくある失敗をご覧ください。
更新日:2026年6月6日。
まず知っておきたいこと
水やりは早い時間に行い、夜まで葉をぬらしたままにせず、できるだけ毎日換気します。ファンで空気を動かし、株間を空け、枯れ葉を除去し、栽培台やトレーを洗い、水をためないことも大切です。必要に応じて暖房や夜間の換気で結露を減らします。
温室にカビが生える理由
よくある原因は次のとおりです。
- 湿度が高い
- 冷たい面に結露する
- 遅い時間に水やりする
- 植物が混み合っている
- 空気の入れ替えが少ない
- 循環ファンがない
- 栽培台や土の上に枯れ葉がある
- 鉢の下に水がたまっている
- トレーや道具が汚れている
- 冬越しのために弱い植物を詰め込みすぎている
カビ臭い、一日中じめじめする、屋根から水滴が落ちる場合は、カビが発生しやすい状態です。
カビ予防のチェックリスト
| 作業 | 効果 |
|---|---|
| 朝に水やりする | 夜までに葉が乾く |
| 換気窓やドアを開ける | 湿った空気を排出する |
| ファンを使う | 空気のよどみを減らす |
| 株間を空ける | 葉が乾きやすくなる |
| 枯れ葉を取り除く | 菌の栄養源を減らす |
| 受け皿の水を捨てる | 湿気と根腐れを減らす |
| トレーを洗う | 次の栽培への病気の持ち越しを防ぐ |
| 湿度を測る | 問題を早く見つける |
最も効果的なのは、地味でもこまめに続けることです。日々の小さな習慣は、ときどき行う緊急の大掃除に勝ります。
まず湿度を管理する
植物が蒸散し、土がぬれたままで、温室が閉まっていると湿度が上がります。湿度を下げるには、次を行います。
- 一日で最も暖かい時間に換気する
- 遅い時間の水やりを避ける
- 葉ではなく土に水を与える
- 点滴灌水を使うか、手で丁寧に水やりする
- 栽培台の下の排水を改善する
- 蓄熱に必要な場合を除き、狭い場所にふたのない水入りバケツを置かない
- 温室で保護する必要がなくなった植物を外へ出す
冬は換気と暖房の両方が必要になることがあります。冷たい空気は含める水蒸気が少なく、寒く閉め切った温室は長時間湿ったままになることがあります。
空気の流れを改善する
小さなファンでも役立ちますが、循環と換気は別です。循環は室内の空気を動かし、換気は室内の空気を外気と入れ替えます。
次を組み合わせましょう。
- 葉を乾かす循環ファン
- 暖かく湿った空気を逃がす天窓や高い位置の換気口
- 外気を補う低い位置の給気口
- 大型温室では排気ファン
苗を乾燥させるほど強い風を直接当てないでください。穏やかな空気の動きで十分です。
病気の発生源を片づける
次を取り除きます。
- 落ち葉
- 枯れた花
- カビの生えた鉢
- 古い培養土
- 藻の付いたトレー
- 病気の植物
- 放置された育苗トレー
再利用するトレーは、新しい栽培を始める前に洗浄・消毒します。堆肥が確実に高温にならない場合は、病気の温室植物を堆肥に入れないでください。
すでにカビが見える場合
- 土、葉、鉢、栽培台、温室の構造部分のどこにあるか確認します。
- 枯れたものや感染のひどいものを除去します。
- すぐに風通しを改善します。
- 表面を乾かします。
- 水やりの頻度を減らします。
- 混み合った植物を離します。
- 植物片を取り除いてから表面を掃除します。
- 必要な場合に限り、その作物に適用のある殺菌剤を表示に従って使います。
育苗トレーの土の表面にカビが生える場合、培養土が湿りすぎている、空気の流れが弱い、発芽後も長くカバーをかけているといった原因がよくあります。
よくある質問
温室のカビは植物に有害ですか?
主に過湿のサインとなるカビもありますが、灰色かび病などは葉、花、茎を傷めます。目に見えるカビは、環境を改善すべき警告と考えましょう。
温室で除湿機を使うべきですか?
通常は、換気と暖房の組み合わせのほうが重要です。室内の密閉された植物用キャビネットでは除湿機が役立つ場合がありますが、屋外の温室には空気の入れ替えが必要なことが多いです。
冬に温室を開けると熱が無駄になりませんか?
多少の熱は逃げますが、湿った空気を閉じ込めると病気の原因になります。日中の比較的暖かい時間に、計画的に短時間換気することで植物を守れます。