換気の失敗は、気づかないうちに植物を傷め、大きな損失につながります。外からは問題なさそうに見えても、温室内は高温多湿で空気がよどんでいることがあります。その結果、植物がしおれる、徒長する、花が落ちる、カビが生える、害虫が増えるといった問題が起こります。
換気は欠かせません。熱と湿気を外へ逃がす空気の入れ替えに加え、葉の周りの空気をよどませない循環も必要です。
カビについては温室のカビを防ぐ方法をご覧ください。
更新日:2026年6月6日。
まず知っておきたいこと
主な失敗は、温室を閉め切る、扇風機だけに頼る、低い位置に給気口を設けない、換気口が小さすぎる、冬の湿度を軽視する、植物を詰め込みすぎる、植物の周囲の環境を正しく測れない場所にセンサーを置くことです。
失敗1:暖かければ植物に良いと思い込む
晴れた日は、外が涼しくても温室内が危険な暑さになることがあります。最高温度が高すぎると、苗や葉物野菜がしおれたり、とう立ちしたりします。
次を活用しましょう。
- 最高・最低温度計
- 自動換気窓オープナー
- 必要に応じた遮光ネット
- 大きな温室では排気ファン
- 晴れた日の毎日の確認
朝しか確認しないと、最も暑い時間帯を見逃します。
失敗2:空気を動かすことと入れ替えることを混同する
室内のファンは空気を動かしますが、新鮮な空気が入り、熱や湿気を含んだ空気が出ていかなければ、熱と湿気を取り除けません。
| 設備 | 役割 |
|---|---|
| 循環ファン | 葉の周りの空気を動かす |
| 天窓 | 熱い空気を逃がす |
| 側面の換気窓やドア | 外気を補給する |
| 排気ファン | 温室内の空気を強制的に排出する |
ほとんどの温室には、空気の循環と入れ替えの両方が必要です。
失敗3:低い位置に給気口がない
下から涼しい空気が入ると、暖かい空気は上から効率よく抜けます。給気口がないとファンの能力が落ち、空気が栽培場所を通らず、近道して出てしまうこともあります。
効果的な配置には、一般に次のものが含まれます。
- 高い位置の換気口または排気ファン
- 低い位置の給気口
- 植物の間を通る、遮られない空気の通り道
- 空気がよどむ場所をなくす循環ファン
失敗4:冬はすべて閉め切る
保温のために密閉すると、結露やカビが発生することがあります。植物は冬も水分を放出し、夜間に葉がぬれたままだと病気を招きます。
冬の換気は、短時間でもタイミングを選んで行えます。
- 一日で最も暖かい時間に換気する
- ファンで穏やかに空気を動かす
- 早い時間に水やりする
- 床をぬれたままにしない
- 結露が続かない程度に暖房する
失敗5:植物を詰め込みすぎる
植物が混み合うと風が通りません。葉が密集すると乾きにくくなり、害虫も隠れやすく、収穫も難しくなります。
次のための空間を確保しましょう。
- 葉の周囲に空気を通す
- 通路を設ける
- 手で水やりする
- 剪定する
- 枯れ葉を取り除く
- ファンや換気窓を十分に機能させる
植物が壁に触れていると、結露で繰り返しぬれることがあります。
失敗6:センサーの置き場所が悪い
サーモスタットや温度計を直射日光の当たる場所、屋根の近く、暖房器具のそばに置くと、実際の栽培環境と異なる値を示すことがあります。
センサーは次の場所に置きます。
- 植物と同じくらいの高さ
- 直射日光を避けた日陰
- 暖房の吹き出し口から離れた場所
- 開けたドアから離れた場所
- 入口だけでなく、実際に植物を育てている場所
大きな温室では複数のセンサーを使いましょう。
失敗7:遮光をしない
換気は役立ちますが、夏はそれだけでは足りない場合があります。遮光ネットは温室に入る熱を減らし、涼しい環境を好む作物を守ります。
特に次の場合に役立ちます。
- レタス
- 育苗
- 植え付けたばかりの弱い苗
- 葉を利用するハーブ
- 透明なガラスやポリカーボネートの温室
よくある質問
温室のファンは一日中回すべきですか?
温度、湿度、作物によります。循環ファンは長時間運転することが多く、排気ファンは通常、温度や湿度に応じて運転と停止を繰り返します。
ドアを開けるだけでも大丈夫ですか?
特に小さな温室では効果があります。大きな温室では、安定して空気を入れ替えるために換気窓、給気口、ファンなどが必要になるのが一般的です。
温室の中で水滴が落ちるのはなぜですか?
湿った空気が冷たい面に触れて結露するためです。湿度を下げ、換気を改善し、水やりを早めに行い、夜間の暖房や断熱も検討してください。