冬前に芝を極端に短く刈らないでください。多くの寒地型芝生では、生育期の普段の高さより少し低くする程度にし、約2インチ、5cmより下にはしません。地域の草種別の指導が認めるなら、最後は2〜2.5インチ、約5〜6.5cmがよく使われる実用的な目安です。トールフェスクを普段3.5〜4インチ、約9〜10cmで管理しているなら、一度に短くせず、段階的に下げます。
避けたいのは両極端です。長すぎる芝は倒れて絡まり、雪腐病を起こしやすくし、ハタネズミの隠れ場所になります。短すぎる芝は、葉の面積が少なく、根も弱い、ストレスのある状態で冬に入ります。
秋の芝が薄ければ、芝生の追いまきに適した時期も合わせてご覧ください。冬前にエアレーションを予定するなら、芝の種類別・エアレーションに適した時期を読みましょう。遅い時期の施肥には、実際に役立つ芝生の有機肥料と粘土質の土に合う芝生の肥料が参考になります。
最終更新日:2026年6月5日。
まず押さえたいポイント
多くの寒地型芝生は、生長が止まるまで刈り続け、最後を約5〜6.5cmにします。一度に葉の高さの3分の1以上を取らないでください。暖地型は草種の推奨範囲を保ち、休眠した芝を強く刈り込まないようにします。冬前の軸刈りは避けます。少し低くすると倒伏、雪腐病、ハタネズミの隠れ場所を減らせますが、極端な低刈りは芝を弱めます。
最後の芝刈りが重要な理由
冬を迎える芝の状態に影響します。
長すぎると:
- 雪の下で倒れる。
- 草の中の湿度が高く保たれる。
- 雪腐病の危険が増すことがある。
- ハタネズミの隠れ場所が増える。
- 春の片付けが大変になる。
短すぎると:
- 休眠前にストレスを受ける。
- 株元の保護が減る。
- 雑草に光が届きやすくなる。
- 根が弱くなる場合がある。
- 春の回復が遅れることがある。
よい秋の芝刈りは、急な丸刈りではなく、少しずつの調整です。
3分の1ルールを守る
1回で葉の3分の1以上を取りません。4.5インチから3インチ、約11.5cmから7.5cmなら範囲内です。5インチから2インチ、約12.5cmから5cmへ一度に切るのは取りすぎです。
晩秋に芝が高すぎる場合:
- まず中程度の高さで刈る。
- まだ伸びていれば数日待つ。
- 芝刈り機を1段下げる。
- 必要な場合だけ繰り返す。
段階的に行うとショックを減らせます。
草種別の最後の刈り高
地域の指導があればそちらを優先します。以下は多くの家庭の芝生に使える範囲で、メートル法の値は概数です。
| 草種 | 普段の範囲 | 冬前の最後の目安 |
|---|---|---|
| トールフェスク | 3〜4インチ、約7.5〜10cm | 約2.5〜3インチ、6.5〜7.5cm |
| ケンタッキーブルーグラス | 2.5〜3.5インチ、約6.5〜9cm | 約2〜2.5インチ、5〜6.5cm |
| ファインフェスク類 | 3〜4インチ、約7.5〜10cm | 約2.5〜3インチ、6.5〜7.5cm |
| ペレニアルライグラス | 2.5〜3.5インチ、約6.5〜9cm | 約2〜2.5インチ、5〜6.5cm |
| ゾイシア類 | 種類によって約0.5〜2インチ、1.3〜5cm | 通常の範囲内を保つ |
| バミューダグラス | 品種と芝刈り機の種類で異なる | 季節後半の軸刈りを避ける |
寒地型の混播芝では、最も短く刈れる草種だけに合わせないでください。最後を少し高めに残すほうが、軸刈りより安全です。
いつ芝刈りをやめる?
芝が伸びている間は続けます。日付は気候で違いますが、寒地型は秋の遅い時期まで伸びることがよくあります。気温が下がり、日が短くなると生育が遅くなります。
やめる目安:
- 伸びがほぼ止まった。
- 目標の高さを超えなくなった。
- 土が濡れすぎ、または凍って安全に刈れない。
凍った芝を刈らず、水で飽和した土に重い機械を入れないでください。
最後の刈りかすは集める?
短く、塊になっていないなら残せます。刈りかすを戻すと養分が循環し、通常はサッチの原因にもなりません。ただし、最後の芝刈りで次の場合は、回収やレーキがけが役立ちます。
- 刈りかすが長く固まっている。
- 落ち葉が混じっている。
- 病気が活動している。
- 冬に残がいがマット状になる。
十分細かく砕いた落ち葉は有益な場合がありますが、厚い層は取り除くか細かくします。
雪腐病とハタネズミ
長く倒れた芝は、長く雪が積もる地域や涼しく湿った条件で雪腐病を助長することがあります。また、雪の下に地表の通り道をつくるハタネズミの隠れ場所になります。
冬前に少し低くするのは有用ですが、短すぎる芝刈りは解決策ではありません。縁の葉の山や余分な草も片付け、隠れ場所を減らします。
暖地型の芝を冬前に軸刈りしない
暖地型は涼しくなると休眠します。休眠中やその直前は、傷から回復する力が限られます。季節後半の強い低刈りは、芝を疲れさせ、株元を露出させます。
暖地型の管理では:
- 活発に伸びる間は刈り続ける。
- 地域の指導が勧めない限り、遅い時期の多量の窒素を避ける。
- 冬前に軸刈りしない。
- 葉やごみを取り除く。
- 大きな更新作業は春に緑になってから行う。
冬の緑のためにライグラスを追いまきするのは、別の管理判断です。管理が悪いと下地の芝と競合します。
秋の芝刈りの失敗
- 1回で4インチから2インチ、約10cmから5cmに切る。
- 濡れた土で刈り、わだちをつくる。
- 厚い落ち葉を残す。
- 非常に長い芝のまま雪を迎える。
- 休眠した暖地型を軸刈りする。
- 鈍い刃を使う。
- 春に刈り高を戻し忘れる。
鋭い刃が大切です。裂けた葉先は水を失い、病気にもかかりやすくなります。
よくある質問
冬に5cmは短すぎますか?
一部の寒地型では、段階的に到達する最後の高さとして約2インチ、5cmは許容できます。トールフェスクやファインフェスクは、もう少し高いほうが安全な場合があります。軸刈りはしないでください。
最後だけ芝刈り機を下げますか?
よい場合が多いですが、1〜2段だけで、安全な範囲に収まる場合に限ります。徐々に下げましょう。
長すぎるままだとどうなりますか?
倒れて絡まり、病気の危険を増やし、ハタネズミをかくまい、春の清掃を難しくすることがあります。
霜のあとでも刈れますか?
芝が凍っている時や、土が柔らかく濡れている時は避けます。足元がしっかりして安全になってから行ってください。